マタイの福音書

章 : 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 1


第 13 章

1 その日、イエスは家を出て、海べにすわっておられた。
2 ところが、大ぜいの群衆がみもとに集まったので、イエスは舟に?ってすわられ、群衆はみな岸に立っていた。
3 イエスは譬で多くの事を語り、こう言われた、「見よ、種まきが種をまきに出て行った。
4 まいているうちに、道ばたに落ちた種があった。すると、鳥がきて食べてしまった。
5 ほかの種は土の薄い石地に落ちた。そこは土が深くないので、すぐ芽を出したが、
6 日が上ると?けて、根がないために枯れてしまった。
7 ほかの種はいばらの地に落ちた。すると、いばらが伸びて、ふさいでしまった。
8 ほかの種は良い地に落ちて?を結び、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍にもなった。
9 耳のある者は聞くがよい」。
10 それから、弟子たちがイエスに近寄ってきて言った、「なぜ、彼らに譬でお話しになるのですか」。
11 そこでイエスは答えて言われた、「あなたがたには、天?の?義を知ることが許されているが、彼らには許されていない。
12 おおよそ、持っている人は?えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう。
13 だから、彼らには譬で語るのである。それは彼らが、見ても見ず、聞いても聞かず、また悟らないからである。
14 こうしてイザヤの言った預言が、彼らの上に成就したのである。『あなたがたは聞くには聞くが、決して悟らない。見るには見るが、決して認めない。
15 この民の心は鈍くなり、その耳は聞えにくく、その目は閉じている。それは、彼らが目で見ず、耳で聞かず、心で悟らず、悔い改めていやされることがないためである』。
16 しかし、あなたがたの目は見ており、耳は聞いているから、さいわいである。
17 あなたがたによく言っておく。多くの預言者や義人は、あなたがたの見ていることを見ようと熱心に願ったが、見ることができず、またあなたがたの聞いていることを聞こうとしたが、聞けなかったのである。
18 そこで、種まきの譬を聞きなさい。
19 だれでも御?の言を聞いて悟らないならば、?い者がきて、その人の心にまかれたものを奪いとって行く。道ばたにまかれたものというのは、そういう人のことである。
20 石地にまかれたものというのは、御言を聞くと、すぐに喜んで受ける人のことである。
21 その中に根がないので、しばらく?くだけであって、御言のために困難や迫害が起ってくると、すぐつまずいてしまう。
22 また、いばらの中にまかれたものとは、御言を聞くが、世の心づかいと富の惑わしとが御言をふさぐので、?を結ばなくなる人のことである。
23 また、良い地にまかれたものとは、御言を聞いて悟る人のことであって、そういう人が?を結び、百倍、あるいは六十倍、あるいは三十倍にもなるのである」。
24 また、ほかの譬を彼らに示して言われた、「天?は、良い種を自分の畑にまいておいた人のようなものである。
25 人?が眠っている間に敵がきて、?の中に毒?をまいて立ち去った。
26 芽がはえ出て?を結ぶと、同時に毒?もあらわれてきた。
27 僕たちがきて、家の主人に言った、『ご主人?、畑におまきになったのは、良い種ではありませんでしたか。どうして毒?がはえてきたのですか』。
28 主人は言った、『それは敵のしわざだ』。すると僕たちが言った『では行って、それを?き集めましょうか』。
29 彼は言った、『いや、毒?を集めようとして、?も一?に?くかも知れない。
30 ?穫まで、?方とも育つままにしておけ。?穫の時になったら、刈る者に、まず毒?を集めて束にして?き、?の方は集めて倉に入れてくれ、と言いつけよう』」。
31 また、ほかの譬を彼らに示して言われた、「天?は、一粒のからし種のようなものである。ある人がそれをとって畑にまくと、
32 それはどんな種よりも小さいが、成長すると、野菜の中でいちばん大きくなり、空の鳥がきて、その枝に宿るほどの木になる」。
33 またほかの譬を彼らに語られた、「天?は、パン種のようなものである。女がそれを取って三斗の粉の中に混ぜると、全?がふくらんでくる」。
34 イエスはこれらのことをすべて、譬で群衆に語られた。譬によらないでは何事も彼らに語られなかった。
35 これは預言者によって言われたことが、成就するためである、「わたしは口を開いて譬を語り、世の初めから?されていることを語り出そう」。
36 それからイエスは、群衆をあとに?して家にはいられた。すると弟子たちは、みもとにきて言った、「畑の毒?の譬を?明してください」。
37 イエスは答えて言われた、「良い種をまく者は、人の子である。
38 畑は世界である。良い種と言うのは御?の子たちで、毒?は?い者の子たちである。
39 それをまいた敵は?魔である。?穫とは世の終りのことで、刈る者は御使たちである。
40 だから、毒?が集められて火で?かれるように、世の終りにもそのとおりになるであろう。
41 人の子はその使たちをつかわし、つまずきとなるものと不法を行う者とを、ことごとく御?からとり集めて、
42 ?の火に投げ入れさせるであろう。そこでは泣き叫んだり、?がみをしたりするであろう。
43 そのとき、義人たちは彼らの父の御?で、太陽のように輝きわたるであろう。耳のある者は聞くがよい。
44 天?は、畑に?してある?のようなものである。人がそれを見つけると?しておき、喜びのあまり、行って持ち物をみな?りはらい、そしてその畑を買うのである。
45 また天?は、良い?珠を?している商人のようなものである。
46 高?な?珠一個を見いだすと、行って持ち物をみな?りはらい、そしてこれを買うのである。
47 また天?は、海におろして、あらゆる種類の魚を?みいれる網のようなものである。
48 それがいっぱいになると岸に引き上げ、そしてすわって、良いのを器に入れ、?いのを外へ捨てるのである。
49 世の終りにも、そのとおりになるであろう。すなわち、御使たちがきて、義人のうちから?人をえり分け、
50 そして?の火に投げこむであろう。そこでは泣き叫んだり、?がみをしたりするであろう。
51 あなたがたは、これらのことが皆わかったか」。彼らは「わかりました」と答えた。
52 そこで、イエスは彼らに言われた、「それだから、天?のことを?んだ?者は、新しいものと古いものとを、その倉から取り出す一家の主人のようなものである」。
53 イエスはこれらの譬を語り終えてから、そこを立ち去られた。
54 そして?里に行き、?堂で人?を?えられたところ、彼らは驚いて言った、「この人は、この知?とこれらの力あるわざとを、どこで習ってきたのか。
55 この人は大工の子ではないか。母はマリヤといい、兄弟たちは、ヤコブ、ヨセフ、シモン、ユダではないか。
56 またその姉妹たちもみな、わたしたちと一?にいるではないか。こんな??のことを、いったい、どこで習ってきたのか」。
57 こうして人?はイエスにつまずいた。しかし、イエスは言われた、「預言者は、自分の?里や自分の家以外では、どこででも敬われないことはない」。そして彼らの不信仰のゆえに、そこでは力あるわざを、あまりなさらなかった。
58 そして彼らの不信仰のゆえに、そこでは力あるわざを、あまりなさらなかった。